PHPのexec()でjsonを引数として渡すにはシングルクォーテーションが必要

処理が重いファイルをバックグラウンドで動かす

 ユーザーが選択したデータをDBから抽出し、それを別のDBに別の情報と一緒にinsertするという処理をPHPでやる必要がありました。
 ただ、このinsert処理が遅く、10分以上かかります。その間はブラウザの再読み込みがくるくるしている状態でユーザーは画面から離れることができません(正しくはブラウザを閉じたり同じ画面の別の機能を使うことができません)。
そこでinsert処理をバックグラウンドで動かす必要がありました。

バックグラウンドで実行するにはnohupを使う

 既に色々な記事にnohupを使う旨がありますので詳細な説明は割愛します。PHPにおいては以下のコマンドで実行できます。
 またバックグラウンドで処理するには呼び出し元で用意したデータをコマンドライン引数として渡してやる必要があります。

<?php
$command = "nohup <filePath(hogehoge.php)> \"{$arg1}\" \"{$arg2}\" > /dev/null &";
exec($command);

 重要なのがコマンドライン引数では配列は渡せないということです。例えば以下のように配列で渡します

<?php
$command = "nohup <filePath(hogehoge.php)> {$data} > /dev/null &";
exec($command);

すると受け取り側での結果は

string(5) "Array"

となりデータが入っていません。

コマンドライン引数の受け取り方

 コマンドライン引数を受け取るには呼び出し先のファイルにて

<?php
$hoge1 = argv[1];
$hoge2 = argv[2];

というようにします。ちなみにargvはゼロオリジンですがargv[0]にはファイル名が入るため引数だけ受けるには1から入れます。

今回渡すデータの特徴

 今回コマンドライン引数で渡すデータの特徴は * 日本語を含む連想配列

<?php
$data['prefecture'] = array("東京都", "神奈川県", "茨城県");
$data['login']      = "2019/11/01";

です。上記のように配列はコマンドライン引数にできないことを考慮すると渡し方に工夫をする必要があります。

 また*ブラウザバック時の値保持を想定しているため全データは$_SESSIONに入れています。

最初にやろうとしたこと

 せっかくなので表題のやり方に行き着いた経緯も書きたいと思います。

セッションIDを渡してセッションデータを呼び出そうとした

 既に何度も述べていますがコマンドライン引数には配列を渡すことができないため他の渡し方を考える必要があります。そこで最初に考えたのがセッションデータを使うということです。
 nohupコマンドで別ファイルを呼び出した場合、呼び出し元と呼び出し先のプロセスは別となります。これは言い換えると別のセッションIDが発行されることになり、呼び出し先で呼び出し元のセッションデータを使えないことを意味します。
 そこで、呼び出し元でsession_id()を使って現在のセッションIDを取得し、コマンドライン引数につけて渡すことで呼び出し先でセッションをsession_start()で再スタートするということを思いつきました。

<?php
// 呼び出し元

$data['prefecture'] = array("東京都", "神奈川県", "茨城県");
$data['login']      = "2019/11/01";

$_SESSION['data']['pref']  = $data['prefecture'];
$_SESSION['data']['login'] = $data['login'];

$sessionId = session_id();

$command = "nohup <filePath(hogehoge.php)> \"{$sessionId}\" > /dev/null &";
exec($command);
<?php
// 呼び出し先

$sessionId = argv[1];

session_id($session_id);
session_start();

$prefData  = $_SESSION['data']['pref'];
$loginData = $_SESSION['data']['login'];

という感じです。
 確かにこれだと呼び出し先で呼び出し元のセッションを再スタートできるので呼び出し元で入れたセッションデータを取り出すことができます。

バックグラウンド処理なのに処理が終わるまで画面が読み込み中になる

 データを取り出すことができたので呼び出し先から期待する処理を実行することができました。ところが試しに実行中の画面をリロードしたところ再読み込み中になってしまいました。
 ログを流しながら確認するとバックグラウンド処理が終わるまで再読み込み中になっていることがわかりました。

処理が続いていたのはセッションが生きているから

 色々と条件を変えて試したところ、呼び出し元のセッションが呼び出し先で再利用されたことによりセッションが継続(破棄されていない)することでバックグラウンド処理になっていなかったことがわかりました。
 これはユーザーが画面から離れることができないということを意味しており別の方法を考える必要が生まれました。

 

jsonとしてコマンドライン引数に渡す

 セッションデータが使えない以上、配列を文字列として送るしか方法がありません。

serializeとunserialize

 そこで最初に考えたのが配列をserialize()して渡すというものでした。これなら配列も文字列として送ることができ、今度は呼び出し先でunserialize()することで配列として復元できるというものでした。

<?php
// 呼び出し元

$data['prefecture'] = array("東京都", "神奈川県", "茨城県");

$seriPrefData = serialize($data['prefecture']);

$command = "nohup <filePath(hogehoge.php)> \"{$seriPrefData}\" > /dev/null &";
exec($command);
<?php
// 呼び出し先

$seriPrefData = argv[1];

$prefData = unserialize($seriPrefData);

(後続処理)

 ところがunserializeした$prefDataをvar_dump()してみると

bool(false)

となりunserializeできていないことがわかりました。 原因を調べてみるとマルチバイト文字が影響しているようでした

string(113) "a:7:{i:0;s:6:茨?昌i:1;s:6:栃木県;i:2;s:6:群?禰;i:3;s:6:埼?匡;i:4;s:6:千葉県;i:5;s:6:東京都;i:6;s:8:神奈川県;}"

 文字コードの関係で文字化けしていますが、例えば神奈川県は漢字なので4文字扱いになるはずがs:8となり8文字扱いとなっています。バイトとしては正しいのですが文字数のズレが有るためにうまく復元できないようでした。

json

 そこで次に文字列として渡す方法として考えたのがjson化でした。jsonは上述のserialize/unserialize同様に呼び出し元のデータをjson_encode()、呼び出し先でデータをjson_decode()することで復元できます。

<?php
// 呼び出し元

// 実際にはEUC-JPなのでmb_convert_variable()でUTF-8にしています。
$data['prefecture'] = array("東京都", "神奈川県", "茨城県");

$jsonPrefData = json_encode($data['prefecture']);

$command = "nohup <filePath(hogehoge.php)> \"{$jsonPrefData }\" > /dev/null &";
exec($command);
<?php
// 呼び出し先

$jsonPrefData  = argv[1];

// 連想配列として取り出すので第二引数をtrueにします。
$prefData = json_decode($seriPrefData, true);

(後続処理)

ダブルクォーテーションは駄目

 上述のようにコマンドラインで文字列として渡すので

\"{$argv}\"

という感じでダブルクォーテーションをつけて渡していました。ところがjsonコマンドライン引数がダブルクォーテーションだとnullになってしまいました。
 どうやらjson化した時には

string(1970) "{"pref":["\u8328\u57ce\u770c","\u6803\u6728\u770c","\u7fa4\u99ac\u770c"]}"

とダブルクォーテーションがついていたのですが、argvで受け取ってみると

{pref:[u8328u57ceu770c,u6803u6728u770c,u7fa4u99acu770c}

ダブルクォーテーションが外されていました。

 考えてみたらダブルクォーテーションは文字列として扱うだけなので単につけただけでは消える(外される)ようでした。

シングルクォーテーションをつける

 結論としてはコマンドライン引数に渡す時にシングルクォーテーションをつけることで大丈夫でした。

<?php
// 呼び出し元

// 実際にはEUC-JPなのでmb_convert_variable()でUTF-8にしています。
$data['prefecture'] = array("東京都", "神奈川県", "茨城県");

$jsonPrefData = json_encode($data['prefecture']);

$command = "nohup <filePath(hogehoge.php)> '{$jsonPrefData }' > /dev/null &";
exec($command);

まとめ

  • バックグラウンドにデータ渡して処理するにはjson化して渡すと良い
  • その際にjson_encode()したデータをシングルクォーテーションで囲んでコマンドライン引数に渡すとうまく取り出せる
  • 連想配列として取り出すにはjson_decode($hoge, true)というように第二引数をtrueにするとOK

富士山(富士宮ルート)

関東地方は梅雨真っ只中ですが、水曜がちょうど晴れていたので富士山に登ってきました。

コースは富士宮です。

往復4時間半の過去最速タイムでした

家を出たのは1時50分。1時間半くらい寝坊してしまいました。

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富士宮に着くと眼科に夜景が広がります。

3時21分スタートです。

今回はこれまでのと違って夏道です。

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本当は御来光をみたかったのですが時すでに遅し。7合目行く前には明るくなってきました。

それにしても風もなく富士山にしては珍しく穏やかです。

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空はどんどん明るくなります。

登れど登れどこの傾斜です。日の出を見たいなら御殿場がいいかもしれません。

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更に空は明るくなり9合目が見えて来ました。

ここからはヘッドライト不要です‼️

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そしてすっかり明るくなったころ3000mに達しました。

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振り向けばめっちゃ綺麗な朝焼けです。この日は少し雲が高いみたいです。

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右側の岩がなくなると残った雪渓が見えてきました。春はスノボやる人いるところですよね。人が滑ったらあの世行きですが… f:id:tacumix:20190628203526j:image

ね、こんなに下まで続きます。

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この日の一番の景色はなんといっても影富士。

いつもと違い空に投影されていて幻想的でした。

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しばらくするとやっと山肌に太陽が顔を覗かせます。この日からしばらくは曇りと雨なので貴重な太陽です。

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9合目に近づくと山頂付近の岩場も見えてきます。ここからが急騰になるので正念場です。

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そして9合目。

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今年は雪が多いみたいですね!

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9.5合目。春も難所の雪渓です。ここだけまだ登山道は雪の中なので右側からエスケープして登ります。ストックはなるべく使わず三点支持で登ると安定して早いです。

去年はここを登った翌日にこの場所で滑落者が出てしまい亡くなられたそうです。

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やっとこさ富士宮ルートの終わりを告げる鳥居に来ました。ここからは御殿場ルートと合流します。

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ものすごい穏やかです。

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そしていよいよ、最後の砦、観測所までの上り坂50mが続きます。

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火口内部はまだまだ雪。水たまりも凍っていました。

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しかし深い火口ですよね…。噴火したらひとたまりもありません。

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そして令和初の山頂を制覇しました。 f:id:tacumix:20190628203504p:image

なんと片道2時間46分。過去最速タイムです。 f:id:tacumix:20190628203613j:image

こちらか火口の内部。

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とパノラマです‼️しかしなんて無風なんでしょう。べた凪です。暑いくらい。

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久しぶりの山頂コーラで乾杯🍻

仕事に行くのですぐに下山です。

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鳥居と下界が見事ですね〜

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そして下まで帰ってきました。

山頂での休憩15分含めて往復4時間28分でした。

このあとシャワーを浴びて11時55分にエクストリーム出社しました。

それにしても眠かった、、、

Cactiで取り込んだrrdファイルをCSVにするシェルスクリプト

オープンソースCactiで蓄積したデータはrrd形式で保存されますが、データ分析等でCSV形式でほしい時がありました。
rrdtoolを使うことでバイナリデータがxml形式になるようですがディレクティブ(タグ)が邪魔だったりするのでデータだけを取り出すツールを作りました。

カラムはinputとoutputがあるトラフィックに合わせているので日時データと合わせて3カラムですが
CPU使用率など監視サービスが一つしかないものはinputに出力されます。

出力カラム 日時、input、output

使い方 ・当該スクリプトとrrdファイルと同じ階層に置く
スクリプトを実行する

注意点 shコマンドではなく「./」で実行する必要があります

#!/bin/bash
files="*.rrd"
startstr='<database>'
endstr='<\/database>'
tagstr='<cf>'
unitstr='<pdp_per_row>'
#各rrdファイルに対してループ処理
for file in $files; do
#path情報を除去
faname_ext="${file##*/}"
#拡張子を除去
fname="${faname_ext%.*}"
echo "===${fname}の処理を開始します==="
##rrdファイルを展開するツールをインストール済み
##その展開コマンドを使ってファイル操作(dumpは展開の意味)
#rrdファイル中には複数のブロックがある。各開始・終了位置をタグで指定する
s_strt_db=`rrdtool dump $file | less | sed -n "/${startstr}/="`
s_end_db=`rrdtool dump $file | less | sed -n "/${endstr}/="`
s_type_para=`rrdtool dump $file | less | sed -n "/${tagstr}/="`
s_type_unit=`rrdtool dump $file | less | sed -n "/${unitstr}/="`
#各開始・終了位置を配列に格納(後述のループ処理のため)
a_strt_db=($s_strt_db)
a_end_db=($s_end_db)
a_type_para=($s_type_para)
a_type_unit=($s_type_unit)
#抽出した配列に対して処理
#データ数が同じであることを確認させる(ループで使う範囲がどちらか一方になるため)
if [ ${#a_strt_db[@]} -eq ${#a_end_db[@]} ]; then
size_array=${#a_strt_db[@]}
#各タグに対してループ開始
for ((num=0; num < $size_array; num++)); do
echo "===`expr ${num} + 1 `/${size_array}番目のデータを処理中===="
#デバッグ用:処理行数を表示するための行番号を指定。expr使わないと計算できない
strt=`expr ${a_strt_db[$num]} + 1`
eend=`expr ${a_end_db[$num]} - 1`
#averageなのかmaxなのかをタグを探しだして抽出する
type_para=`rrdtool dump $file | less | sed -n "${a_type_para[$num]}p" | sed -e 's/<[^>]*>//g'`
#分表示になっているので秒表示にする
type_unit=`rrdtool dump $file | less | sed -n "${a_type_unit[$num]}p" | sed -e 's/<[^>]*>//g'`
para=`echo ${type_para,,}`
sec="`expr ${type_unit} \* 60`sec"
echo "===データ範囲は${strt}~${eend}まで==="
filename="${fname}_${para}_${sec}"
txtfile="${filename}.txt"
csvfile="${filename}.csv"
#上記で作成したテキストファイルの存在チェックをしてその中にrrdファイルの中身を書き込んであげる
if [ ! -e $txtfile ]; then
echo `rrdtool dump $file | less | sed -n "${strt},${eend}p" > ${txtfile}`
fi
#csvファイルの存在チェック。重複防止のため
if [ -e $csvfile ]; then
rm -rf $csvfile
fi
#次のカラム名でCSVファイル作成
echo "DATETIME,INPUT,OUTPUT" > ${csvfile}
#行数のみを取り出す
linesize=`cat ${txtfile} | wc -l`
#データを整形しcsvで出力
cnt=1
#書き込んだテキストファイルをから"!"をさよならして各行に対してループ
#一行ごとに処理するためめっちゃ時間かかる
less ${txtfile} | sed -e 's/\!//' | while read line
do
#ディレクティブを削除
s_dstrt=`echo $line | grep -o '<v[^>]*>[^<]*<\/v>' | sed -e 's/<v>\(.*\)<\\/v>/\1/'`
#上記を配列に格納
a_dstrt=($s_dstrt)
#一部の場所でスペース区切りがあるのでカンマ区切りに変換する
ddate=`echo ${line:4:19}`
datetime=`date -d "${ddate}" "+%Y/%m/%d %H:%M"`
data1=${a_dstrt[0]}
data2=${a_dstrt[1]}
adate=$datetime
adata1=($data1)
adata2=($data2)
alldata="${adate},${adata1},${adata2}"
echo $alldata >> ${csvfile}
convertrate=`echo "scale=3; ${cnt} / ${linesize} * 100" | bc`
echo "$fname:${adate}"
cnt=$(( cnt + 1 ))
done
if [ $convertrate -eq 100% ]; then
echo "${csvfile}を出力しました"
fi
#csv作ったらtxtファイルを削除する
if [ -e $csvfile ]; then
rm -rf $txtfile
fi
done
else
exit 0
fi
done

Pythonで動的にモジュールを呼び出す

概要

サーバーやユーザーによって呼び出すモジュールを変えて処理したい場合があるかと思います。そんなときは標準モジュールのimportlibを使うことで実現できます。コツとしてはスクリプト名とメソッド名を同じにすることです(クラス名は定義しません)。

背景

仕事上、ファイルの入出力をやることが多く、最近はテキストなどでリストを作っておいて globなどで読み込んでからfor文で処理することが多いです。

ところで、面倒くさがりな私はすべてのスクリプトに同じメソッドをコピペするのが嫌な人間ですので、よく使う処理は別のスクリプトに予めメソッドとして定義しておいてモジュールとして呼び出すやり方を使っています。
例えば、ディレクトリの存在チェック。指定のディレクトリがない場合のみ作成するようにする処理です。

def check_dir_exist(filepath):
if os.path.isfile(filepath):
pass:
else:
os.mkdir(filepath)

こういうときってPythonでは呼び出し側のスクリプトの頭に

#main.py
import check_dir_exist

呼び出される側のスクリプト名から拡張子を取り除いたファイル名を書くことでmain.pyで使えるようになります。

ところが、例えばサーバー(ホスト)相手に処理するときなどはログサーバーやメールサーバーなどで呼び出したいスクリプトが違ってくる場合があります。
たとえば以下のようなリストファイルが用意されている場合などです。

#list.txt
user1 host-mail pass1 common.py
user2 host-log  pass2 log.py

host-mailはcommon.pyで処理したい、
host-logはlog.pyで処理したい。

このようにケースバイケースで呼び出すモジュールを変えていくことを”動的にモジュールを呼び出す”なんて言います。

動的なモジュールの呼び出しにはimportlibを使う

動的にモジュールを呼び出すには標準ライブラリであるimportlibを使います。

条件

(1)呼び出される側のスクリプトにはクラス定義が存在しないこと
(2)呼び出される側のスクリプト名とメソッド名が同じであること
(3)メソッドは1つのスクリプトに1つのみ定義されていること
(4)呼び出されるスクリプトは呼び出す側のスクリプトと同階層のディレクトリに入れてあること(今回はbin/とします)。

ライブラリの呼び出し

#main.py
import importlib

読み込むモジュールを変数に格納

#main.py
#今回は/bin/common.pyを呼び出します
m = importlib.import_module('bin', + 'common')

モジュールの名前だけ取り出す

#main.py
module_name = m.__name__

メソッド名を取り出す

#main.py
func_name = 'common'

メソッドを使える上にする

#main.py
#getattr()を使います
method = getattr(m, func_name)

定義したメソッドに引数を渡して各処理をする

#main.py
method(引数1,…,n)

上記のような形式のリスト:list.txtを読み込んでそこに書かれたホスト名に対して同じく書かれたスクリプトを呼び出して処理させるループ文を書いてみます

#main.py
import os
import re
import importlib
LIST = "list.txt"
open_list = open(LIST, 'r')
for line in open_list:
info = re.split(" ", line)
USER_NAME = info[0]
HOST_NAME = info[1]
PASSWORD = info[2]
SCRIPT = info[3]
script_splitext, _ = os.path.splitext(SCRIPT)
m = importlib.import_module('bin.' + script_splitext)
module_name = m.__name__
func_name = str(script_splitext)
method = getattr(m, func_name)
method(USER_NAME, HOST_NAME, PASSWORD)

必要なスクリプトをbin/に入れてmain.pyを実行すればあとはリストに従ってやってくれます、便利便利

【36/日本百名山】2018年8月12日 立山~母との仲直り登山~

ー母は強しー そんな言葉を実感したのはいつのことだろう。 大人になってからかな。

山に登る醍醐味は絶景。 そんな自分にとって晴れという天気は絶対条件。 特に人を連れて行くときは慎重になる。

そんな自分が曇りという天気の中、どうしても母を連れていきたかった理由は一つ。 一刻でも早くこのわだかまりを解消したかったから。前みたいに話したかったから。

ことの発端

2017年4月某日。愛煙家である父の依頼で仕事終わりに銀座で買い物をしていた。 銀座といっても大したものじゃない、icosの新作フレーバーだ。 父にはいいように使われる。自分が面倒と思うことはすべて長男である自分に来る。 祖母の墓参り、庭の草むしり。どうやっても相続人にはなれないのに。 少しでも申し訳なさそうに言えばいいのにいつも王様みたいに言われる。 そんな扱いに嫌気がさし、いつからか頼まれるごとに手数料をとっていた。 この日もそんな感じでタバコをお願いされた。 暗黙の了解で釣り銭700円ももらっていた。

買ってきたタバコを父に渡したある晩、母が釣り銭を父に返したかと聞いてきた。 もちろん答えはNOである。それに対していつになく母は「そんなもの返しなさい」と言った。 それがこの一年、母と話さなかった理由だ。

母と父は仲良くない。 自分の考えていることを言わずに、責められればいつも無視して逃げる父に母は嫌悪感を示していた。 母と出かけるときはいつも父の愚痴である。 そういうこともあり母は父の肩を持たないと思っていた。 だがしかし、今回の釣り銭を返しなさいという母の口調は完全に父の肩を持っていた。

信頼していた母が父の肩を持った。 その裏切られた感が凄まじい現実に自分は母に対する信用を失った。

以来、今日まで母と口をきくことはなかった。 いつもコミュニケーションはLINEでとっていた。 しかも敬語で。

山登りへの誘い

母を山に誘ったのは自分だ。2016年GWに大山へ誘い、それから 男体山金峰山、富士山、天城山と登った。 お世辞にも運動神経は良いとはいえない母はとにかく負けず嫌いで少し頑固だ。 きつくても登るという。今思えばそういう精神で初心者ながらも 霧の中、きつい傾斜、がれ場、残雪の山も踏破してきた。 自分が誘ったことでザックやストック、登山靴まで買ったものの、口を利かないこの1年で 道具はホコリを被って納戸スペースに放置されていた。 母は独りでは絶対に登らない。 お金にシビアな母がそのために道具を買ったというのは意外だった。 だからこそ余計に山頂からの景色を見せたかった。

立山のきっかけ

あまり漫画は読まないけど、「山と食欲と私」というヤマメシ漫画は大好きで全巻買っている。 毎回フィールドが変わってそこで作るヤマメシとそれを食べる主人公が楽しそうで仕方ない。 その第6巻で主人公が母を連れて立山に行くというのがあり、ここなら良いかもと思っていた。

立山について

立山北アルプスの中で特に人気の山であり、日本百名山の一つ。 標高3003mの雄山、3015mの大汝山、剱岳と同じ2999mの富士ノ折立の3つピークを総称して立山という。 氷河が残っている希少な山であり古くから山岳信仰の対象とされ、雄山神社は白山、富士山とともに 日本三霊山の一つとなっている。

母にとってははじめての日本アルプスであり、御朱印をもらえるので絶対に連れて行きたかった。

出発

12日、午前0時に母と出発した。目指すは長野県扇沢駅である。 黒部立山アルペンルートはマイカー規制が施行されている。 車で行けるのは関東からだと扇沢駅までであり、そこからトロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスで 登山口の室堂駅まで向かう。 圏央道、中央道、長野自動車道を経て午前4時過ぎに扇沢駅に到着した。 すでに車はかなりの台数が止まっていて自分たちも駅に近い有料駐車場(24時間1000円)に停車した。 f:id:tacumix:20180814102451j:plain 扇沢駅は一般的な駅ではないのでカーナビの名称検索は使えない。 駅自体も山の中にあり、星がきれいだった。

チケットの販売開始が5時半からだったので5時に起床するということで車で仮眠した。

f:id:tacumix:20180814103120j:plain f:id:tacumix:20180814103032j:plain 山の中にあるとはいえど、駅は大きい。

f:id:tacumix:20180814103203j:plain 5時についてみればもうご覧の行列。 人気って怖いね。。。

f:id:tacumix:20180814103613j:plain その最後尾に並びチケット購入まで待機する。 販売開始するとスタッフが購入は代表者だけにしてくれというので母には先に 駅に並んでもらっていた。結果としてこれが一番効率が良く最初の便で乗れた。

f:id:tacumix:20180814103754j:plain 後ろ側には山。雲がかかっている感じがいい

f:id:tacumix:20180814103839j:plain ここ立山黒部アルペンルートトロリーバスは日本で唯一のトロリーバスらしい。 トロリーバスとはトロリー線から流れる電気で走行するバスで、見た目はバスだが法律上は 電車になるらしい。 f:id:tacumix:20180814104105j:plain こんな感じの架線の下を走行する。 そのトロリーバスが今年で終了らしく、来年から電気バスに変わるようなのだ。 ちょうど良いタイミングだったかもしれない。

立山に行く人の他に、黒部ダムに行く人もいるのでものすごい人の数である。

バスには座れてふたりとも窓が見られる独り座席を確保したものの、このトロリーバス、16分の間トンネルを進む

f:id:tacumix:20180814104518j:plain

トンネル工事は難航を強いられたようで破砕帯と呼ばれる区間にぶちあたったときに 地下水がものすごい出てきたらしくわずか80m掘るのに7ヶ月を要したとのことだった。 その破砕帯の区間は青色のネオンで示されている。

黒部ダム

f:id:tacumix:20180814105449j:plain

黒部ダム駅に到着した。

f:id:tacumix:20180814105520j:plain

駅からは60段の階段を降りダムへと向かう。 地下水の影響かトンネルの中は寒いくらい冷え込んでいる。

f:id:tacumix:20180814105628j:plain

トンネルを抜けると世界最大級にも匹敵する黒部ダムの真上に来る。

f:id:tacumix:20180814110221j:plain f:id:tacumix:20180814110232j:plain 向かって左側は人造湖である黒部湖。

f:id:tacumix:20180814110619j:plain f:id:tacumix:20180814110630j:plain 上にはダム建設時に使ったクレーンの基礎がある。 要塞みたいだ。 そして展望台の人々。

その視線の先には

f:id:tacumix:20180814111420j:plain

水の量からものすごい音がしていると思えばそんなことはなく、静かである。

f:id:tacumix:20180814111508j:plain

ちなみに落差は186mある。

ケーブルカー

このケーブルカーはあくまで急斜面を登るためのもので5分間ずっとトンネルである。

f:id:tacumix:20180814111726j:plain f:id:tacumix:20180814111750j:plain f:id:tacumix:20180814111802j:plain

ロープウェイ

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ロープウェイ駅を降りるとすっかり晴れ間になっていた。 後立山連峰

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このロープウェイには驚いた。全長1.7km、上の駅との標高差500mあるのに 支柱が1本もない。。。 よくこれでゴンドラと人が乗れるよなと感心した。

室堂

f:id:tacumix:20180814120645j:plain ロープウェイを降りると再びトロリーバスに乗って室堂へと向かう。

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そして室堂駅に到着。

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生憎のガスだが人はわんさかいる。 そしていよいよ母との登山が始まる。

登山開始

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8月というのにまだまだ残雪があるというのが北アルプスらしい。 さすがは立山だけあって道が舗装されている。 歩きやすい。

f:id:tacumix:20180814121038j:plain 振り向けばホテル立山。 排ガスもないこの山は晴れた日は星が凄いんだろうな。 今度は泊まりで来てみたい。

f:id:tacumix:20180814121132j:plain 立山方向にはもう一つ大きなホテルがある。

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まだまだ余裕の母。

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少しずつだがガスが晴れ始めた

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雪渓。一部は登山道にもかかっておりこの上を歩く。

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少しずつまた視界がひらけてきた。

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しかし上に上がれば上がるほどガスが濃くなっていく。 そして勾配で疲れ始める母。 眺望もよくないし申し訳なく思ってきた。

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そして一の越に到着。 そう、今日はTJAR2018がスタートした日である。時間的に選手とすれ違うこともあり 応援で登っている人が大勢いた。

もう間もなく選手を見られるという興奮状態になり足が進むものの吹上が寒い。

f:id:tacumix:20180814122628j:plain f:id:tacumix:20180814122835j:plain 立山の取り付きはものすごく傾斜がきつい。 ゆえに渋滞がひどく余計に寒かった。

f:id:tacumix:20180814122930j:plain 登りが苦手な母もその歩みが遅くなる。

そして、 f:id:tacumix:20180814123020j:plain 山頂直下でこのとき1位だった選手が降りてきた。 深夜0時にスタートして剱岳を進んできたのにこの余裕の表情は人間業ではない。

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そして山頂に到着。 ガスが酷いこと。

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ここが雄山神社社務所。 あったかい。

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御朱印というのは本来なら参拝してからその証明書としてもらうのが普通らしい。 だが、そんな時間がもったいないので先に御朱印をいただくことにした。 日本三霊山の文字がある。

雄山到着! f:id:tacumix:20180814130253j:plain

パンパンになったポテトチップス

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しかし、本当の山頂は神社である。 500円の登拝料が高いということになり行くかどうか迷ったが、 もう来ることはないかもしれないということで行くことにした。

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立山のヌシカンさん。

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もう母がきつそうなので雄山で下山することを提案したが、 せっかくだからと富士ノ折立まで行ってくれることになった。 大汝山に向かう途中で2番手の選手の通過待ち。 このレースを見て買ったOMMのザック。 当然、TJARの選手も使っていた。

そして20分くらいで大汝山登頂。

このまま富士ノ折立にも向かう。

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富士ノ折立は険しかった。 ガスの中にあって傾斜もあるため自分だけ行ってきた。 これで立山を登頂した。

下山

あとは下山を残すのみとなった。

雄山に着いた頃には先程よりもガスが晴れていたが同時に人が増えた。 先に御朱印をもらったのは正解だったかもしれない。

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行きにはスルーしていた一等三角点にタッチする。

下山は下山で大渋滞だった。 f:id:tacumix:20180814131428j:plain

TJAR史上、伝説の男、望月選手である。 静岡の消防士で南アルプスなどで山岳救助をやっているらしい。 2010年高いから4連覇しているすごい人である。 今年はやけに順位が遅い。どうやら今回は優勝狙いではなくエイドを自給自足ということらしい。 おそらく山小屋などで水分や食料を買わないという意味なのだろう。 またしても伝説を作る気だ。

f:id:tacumix:20180814131823j:plain 下山時はほんの一瞬だけ晴れた。

f:id:tacumix:20180814132225j:plain 一の越についたときには上は晴れそうだった。

f:id:tacumix:20180814132508j:plain 標高を下げるほど晴れている。みくりが池も見える。 f:id:tacumix:20180814132611j:plain 一瞬でもこの景色が見られてよかった。

f:id:tacumix:20180814132727j:plain 降りてきた時には立山も今日で一番顔を出していた。

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帰りのロープウェイから見る黒部湖。

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お土産さんで見つけた面白い器。

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最後は晴れてきた穂高連峰

最後に

ちゃんと会話できるか、タメ口で話せるか。そんなしょうもない不安で望んだ今回の山行。 しかしながらそんな不安は問題なく、行きの車からたくさん話せた。 久しぶりに「お母さん」と呼ぶのは照れくさかったけど。 仕事のこと、ルル(犬)のこと。 だけど特に親だからといって母は干渉しようとしない。 未成年のときはうるさく言っていたけど成人してからは本当に何も言わなくなった。 すべて自分のやりたいようにやれと任せてくれている。 ただ、自分が家庭を持つならちゃんと奥さんへの感謝と気遣いはするようにと言われた。 それはこんな父親に嫁いでしまったことを反面教師にしてくれとのことかもしれない。 母は母自身の不幸さをわかっている、その上で妹やルルを含めた自分たちへは最大限の努力をしてくれていた。 人生一度切り。 当初描いた生き方とは全然違かったかもしれない。 それでも不自由なく生活させてくれたことは大変感謝している。 親の存在は大きい。子は親を選べないとは言うけれど、この母のもとに生まれ育てられたことは誇りに思う。 家庭を持つかはわからない、持てないかもしれない。 だけど母の苦労を知っているから絶対に自分は家庭を大事にしたいと思っている。 それが育ててくれた母への恩返しになるのかな。

年々、母も歳を取っていくなかでいずれは走るのをやめる日も、山登りをやめざえるを得ないときもくるだろう。 ずっとは無理だろうけど、こうやって誘えるときは誘っていけたらと思う。

まあこんなこと恥ずかしくて絶対に面と向かっては言えないけど。

ありがとう。

【35/日本百名山】2018年7月15日 御嶽山

御嶽山に登ってきました。

君の名は。にハマってからずっと行きたかった場所。

なぜなら

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隠り世があるから

モデルらしいです、四の池。

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今回は中の湯登山口から登ります。。

噴火から早四年だけどたくさんの車が止まっていました。

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入り口にはこの看板。何かあった時のシミュレーションと最悪の事態を想定しつついざ出陣します。

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山岳信仰の山でもある御嶽山は色々な箇所に祠や鳥居がありました。

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少し朽ちた登山道。僕は歩きやすかったけどやっぱり整備にもお金かかるしそこまでには回復してないのかな。

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登るごとに晴れていく。夏空だ。

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最初の七合目の小屋が見えてきた。無人だ。

ここまでコースタイム40分の半分、20分だ。

すでに汗がやばい。さすがは夏。

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その10分後には友人の小屋にきた。

ここは御嶽ロープウェイから最も近い小屋だ。

行きも帰りも賑わっていた。

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僕の印象では独立峰にしては川が多い印象。

至る所からせせらぎが聞こえる。

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環境に対して違和感のある大きな岩。そしてそれに根を生やす木。昔噴火した際の噴石だろうか…まだ2000m付近なだけに自然の猛威を目の当たりにする。

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だんだんと視界が開けてくる登山道。

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雲が近い

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視界がひらけ切ったところで8合目?の小屋についた。山頂付近が見える。あそこに今から行くのだと思うとワクワクと緊張を覚える。

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なぜかハム太郎。。。

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木曽駒ケ岳と思っていたが乗鞍岳らしい。

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雲が近い。空も澄み渡っている。あまりの綺麗さに感動してしまった。そりゃ誰ものが登りたがるよなと。

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墓だろうか…至る所にある。

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後ろには小屋。小屋から先は登山道が荒廃している。手付かずといった印象だ。

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倒壊した鳥居。新しそうなだけに噴石か?雪か?自然の恐ろしさを感じる。

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眺望は申し分ない。

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しかし本当に美しい山だ。これだけを見て御嶽山と答えられる人はどれだけいるのだろうか?

みんな灰色の山を想像するだろう。

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森林限界が近づく。

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後ろには登山者たち。

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9合目小屋。噴火の影響で廃業した小屋だ。屋根の上には当時の噴石が残っている。

こんなの喰らったら終わりだ。

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またもや鳥居。そういえば至る所に鐘もあった。

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鳥居の抜けて少し登ったところで立ち入り禁止の看板がある。噴火レベルは1に下がったが、地元の条例で今も禁止されている。

当時はレベル1で噴火したのだからやむを得ない。

今回はここを山頂としよう。

目的地に行くべく二の池方面に行くことにする。

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加工なしでこの青さだ。

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遠目にもブルーさが分かる三の池。

空も池も御嶽ブルーといえよう。

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完全な森林限界だ。

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これが二の池だという。写真で見た青さは無く火山灰だけが残る。

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山頂から見たら真っ白なのだろうか。

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遠くに望む剣ヶ峰。

噴火当時は山に全く興味がなくて御嶽山なんて存在すら知らなかった。

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三の池に向かう。

あれは摩利支天だろうか?

一度草原を抜けるこの感じは鳥海山にそっくりだ。

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後ろには本山

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そして三の池が見えた。とても美しい。

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そして今回の一番の目的、四の池を捉えた。

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映画の方が当然綺麗だが分かる人には分かる、似てる。

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四の池に降りるには三の池との間の火口縁を歩く必要がある。

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そして隠り世とこの世を結ぶ川が見えました。

残念ながらこの先はロープで入れません。

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またこの道を登るのは気がひけます。

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空が近いからか絵に描いたような感じになっています。

そんなこんなで総距離13.1kmを歩いて来ました。

【34/日本百名山】今年一発目は四阿山

四阿山に行ってきました。

小田厚→東名→圏央道→関越道→上信越道を経て到着です。

途中悪名高き妙義山が見えてきました。 f:id:tacumix:20180505223152j:plain ゴジラの背中じゃないですか。。。

f:id:tacumix:20180505223237j:plain 車は菅平牧場というところに停めます。 敷地内への入場料ということで駐車場に向かう道で200円をおじさんに渡します。

f:id:tacumix:20180505223333j:plain 駐車場はこんな感じです。 これが5箇所あります。

f:id:tacumix:20180505223439j:plain 長野の北部に位置するということもあり西側には北アルプスを望むことできます。 登ってしまえば簡単ですが、こうやってみると登れる気がしないただの壁ですよね。。。

f:id:tacumix:20180505223603j:plain こちらではバッジやソフトクリームなどを売ってます。 登る前にバッジを購入

f:id:tacumix:20180505223647j:plain 場所が牧場なだけに登山口まではこういった道を歩いていきます。

f:id:tacumix:20180505223739j:plain 四阿山が見えます。

f:id:tacumix:20180505223811j:plain 反対側にはゲレンデですかね?

f:id:tacumix:20180505223850j:plain 登山口に到着しました。

f:id:tacumix:20180505223937j:plain しばらくはクマザサの緩やかな登りが続きます。 この感覚は大菩薩峠そっくりです。

f:id:tacumix:20180505224509j:plain 四阿山成層火山だそうですが、これ、噴石だそうですよ。。。 頂上からまだ3kmくらい離れているのに。。。 こんなの落ちてきたときには考える暇もなく終了です。 御嶽山草津白根山もこのような感じだったのでしょうか。

f:id:tacumix:20180505224726j:plain 下には小川が流れています。

f:id:tacumix:20180505224807j:plain なんだか秋って感じの風景ですね。

f:id:tacumix:20180505224844j:plain 小川のところまで降りてきました。 水がきれいで、美空ひばりが聞こえます。

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こんな橋を渡ります。この感じは祖母山だ。

f:id:tacumix:20180505225123j:plain またクマザサです。大菩薩峠の傾斜に蓼科の最初の部分が組み合わさった感じですかね?

f:id:tacumix:20180505225231j:plain 少し登ると視界がひらけて遠くに浅間山が望めます。

f:id:tacumix:20180505225309j:plain そして御本体も見えてきました。

f:id:tacumix:20180505225346j:plain これがピークか?と思いきや小四阿山だそうですw

f:id:tacumix:20180505225458j:plain ここから核心部になります。

f:id:tacumix:20180505225531j:plain 雪解け水で田んぼになってます。 帰りは見事にハマりました(^_^;)

f:id:tacumix:20180505225708j:plain 残雪が出てきました。

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だいぶ視界がひらけてきました。

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がれ場です。

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ピークが見えてきました!!

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そして山頂ゲットです。

f:id:tacumix:20180505230258j:plain やっぱり山頂からの眺めはいいですね~ 左のギザギザしたのが榛名山、右が浅間山です。

f:id:tacumix:20180505230436j:plain 北アルプスもばっちりです。

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ソフトクリーム 牛乳味は濃厚で好きです。

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帰りは温泉によって帰りました。

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これにて34座目ゲットです。

2018年5月4日:富士宮から富士山登頂―2シーズン目―

準備を済ませて午前3時半に起きて行ってきました。

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今回ガチ登山なので、ミレーの登場です。

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ちなみに持っていったギアは以下の通り。 ・アイゼン ・ピッケル ・ストック ・無線機(145Hz帯で設定) ・水(合計:2リットル) ・フリース ・トイレットペーパー ・エネルギードリンク(マラソン用) ・各種免許証 ・ホイッスル ・高度計(寒さで画面消えました)

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ちなみにこんな感じで雲が次から次へと西側からくる始末です。 5時10分、標高2400mの気温は-1℃。 凍傷グセのある右手人差し指が一瞬で感覚無くなりました。 今回は到着が遅かったので高度順応もなく登山開始します。

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登山開始はこの看板です。

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では登山開始。

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駿河湾が一望できます。

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先行者が一名います。

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太陽が出てきました。 しかし、風が風速20mくらいありかなり寒いです。

f:id:tacumix:20180504173304j:plain こちらは愛鷹山方面。

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ここから登り始めになります。 去年はここからアイゼンを履くほど残雪があったのですが、 今年は少ないのか登山靴のままでいけます。 ここまで体温を上げたせいか右手人差し指の感覚が回復しました。 しかし、激痛が。。。 感覚無くなってから血液が再循環すると神経にものすごい衝撃が走るようです。 痛かった

富士宮ルート強風 しかし、ほんと風が強い。 体感では台風の暴風域レベルです。

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あっという間にガスの中。

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雲ばかりです。

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歩きやすい場所ほど雪が張り付くのか、ルート上の残雪に阻まれる先行者たち。 さすがにルート外の岩場から切り抜けます。

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ご覧のように階段部分はカチンこちん。 先が不安ですね、アイゼンを付ける必要があるのか、その場合、風を避けれられる場所でつけられるのか。

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あまりの冷たい風のため、溶岩が凍る始末。 独立峰の環境って過酷です。

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残雪期の3000m未満というのにエビの尻尾ができるという。。。 富士山カオスです。

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道中に落ちていたペットボトルも無残な姿に。

f:id:tacumix:20180504175249j:plain はいー、見た目からして寒いです。 でもまだ岩場があるので回避します。

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f:id:tacumix:20180504175712j:plain 5月の関東平野ですw

f:id:tacumix:20180504175939j:plain 八合目の山荘に到着です。

f:id:tacumix:20180504180247j:plainf:id:tacumix:20180504180259j:plainf:id:tacumix:20180504180311j:plain いつの間にか晴れてるという。 山の天気はわからないね。

f:id:tacumix:20180504180350j:plain 江ノ島もくっきり!!

f:id:tacumix:20180504180442j:plain ここから迂回できないのでアイゼン装着です。 そして、つけて思った。アイゼン無いほうが登りは楽だと、富士山では。

f:id:tacumix:20180504180556j:plain さあさあ、富士宮名物(自称)上り勾配です。 でも木曽駒よりは楽だよな。。。

f:id:tacumix:20180504181029j:plain 今年も雪紋が出てました。

f:id:tacumix:20180504181113j:plainf:id:tacumix:20180504181124j:plain 今回1番びっくりしたのがこちら↑ クレバスかな?ってくらいの大きなクラックです。 到るところにあり、雪崩に警戒してました。 残雪期なめちゃだめ。

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上り勾配が終わると今度は魔の大岩トラバース。 何故「魔」かって? 強風で写真上の岩から落石や氷塊が落ちてくる上に滑落したら下まで一瞬で行く場所だからです。

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日本最悪の滑り台です。

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地獄はまだまだ続きます。 ここが急勾配で登りにくい。

f:id:tacumix:20180504182541j:plain しかも今回はアイスバーンつき。 アイゼン噛まないのでくぼみに爪を引っ掛けて登ります。

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こんなのが延々と続きます。

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鳥居までもう一息。

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そして鳥居に到着!!

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駿河湾がくっきり!!夏の海って感じです。こっちは極寒ですけどw

f:id:tacumix:20180504183540j:plain 今年も雪に埋まっている浅間神社

f:id:tacumix:20180504183642j:plain 富士山はここが山頂じゃないんですよ。 山頂はあちらです。

f:id:tacumix:20180504183954j:plain なぜか樹氷モンスターがいます。

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ここから地獄の80mヒルクライムの始まりです。 富士山は最後がほんときつい

f:id:tacumix:20180504184129j:plain 落差200mくらいある火口です。

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後少し。

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体温を戻してくれる太陽。

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そして午前9時ちょうど、3776m剣ヶ峰ゲット!!

f:id:tacumix:20180504184744j:plain 南アルプス方面。こちらもGPVの予測どおり雲が張ってます。

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八ヶ岳より東方面

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ナルゲンに入れた水が凍ってます。

f:id:tacumix:20180504185109j:plain 江ノ島方面

f:id:tacumix:20180504185152j:plain 箱根・伊豆大島方面 芦ノ湖見えますよ

f:id:tacumix:20180504185229j:plain 駿河湾方面

f:id:tacumix:20180504185302j:plain 磐田・浜松方面

f:id:tacumix:20180504185404j:plain 登ってきた富士宮登山口です。

f:id:tacumix:20180504185334j:plain 戦車でしょうか?自衛隊の基地から白煙が上がっています。 もしかして総合火力演習って山頂から見えそう。

初日の出を八ヶ岳山頂から見ました(2018年1月1日)

そして2018年赤岳から初日の出を見ることにしました。 八ヶ岳山荘前駐車場に到着したのは2017年12月31日20時頃です。

到着した頃は曇りでGPVで観ても八ヶ岳上空は紫色に染まっています。

また道中、標高1300m付近から道路は雪でした。。

しかし、大晦日だというのにこの時間では一度も観たこと無い数の車がいました。

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過去の登山時間から計算して午前1時にアタック開始しました。 f:id:tacumix:20180103172747j:plain

 

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南沢から行者小屋を目指す

出発する頃にはまだ雲が流れていましたが次第に星がクリアに見えるようになってきました。 f:id:tacumix:20180103172859j:plain

 

手元のスントでは外気温は-5℃で、普段は砂利道の林道も積雪により凍っています。 f:id:tacumix:20180103173224j:plain

 

南沢ルートでは勢いよく流れている沢もこのようにカチンコチンに凍っています。 f:id:tacumix:20180103174927j:plain

 

いかに山の寒さが厳しいかがわかります。 f:id:tacumix:20180103174944j:plain

 

標高が2000mを超えてくると樹氷も目立つようになってきました。 f:id:tacumix:20180103175556j:plain

 

そして午前2時半に行者小屋に到着しました。

行者小屋前での待機

YAMAPの標準タイムでは行者小屋から地蔵尾根の分岐点までは1時間30分、そこから山頂までは40分となっています。

2018年1月1日の日の出は6時46分だったので、標準タイムで進んでも1時間半以上は山頂で待機しないといけません。

すでに行者小屋から赤岳付近の強風が音で伝わってきますし、足の感覚はなくなり始めているので山頂付近での待機は命取りです。

まずは冷え切った体を温めようと積もった雪を溶かしてお湯をわかし、うどんを食べることにしました。

しかしながら、風よけがなく、容器はステンレス、かつ標高が高いために沸騰までに時間がかかり、思いの外体が冷えてしまいました。

すかさずホッカイロを取り出し、服のポケットに入れました。

ちなみに行者小屋はテントが結構立っていて、御来光か初登山を狙っていたみたいです。

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行者小屋前には約50分ほど居て、寒さが限界だったところで地蔵尾根のアタックを決めました。

地獄の地蔵尾根

午前4時頃、地蔵尾根に入りました。

地蔵尾根の難しさは急勾配です。

階段が滑り落ちる方向に傾いているので慎重に進まなくてはなりません。

今回は積雪で階段も見えづらく、夜なのでとりわけ慎重さが必要になります。

人のトレースはありませんでしたが、幸いにも動物がコース途中までトレースをつけていたので道迷いすること無く登ることができました。

 

こちらも下山時に撮影した樹氷ですが2400mを超えているので更に綺麗に見えます。

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とにかくここのルートで気をつけたことは標準タイムよりいかに遅く登り、かつ、体温を上げていくかということでした。

ただ、下から登山者が来ているので追い越しなどで相手を危ない目に合わせるわけにもいきません。

結局、それなりのペースで登ることにします。

またネックウォーマーをつけて呼吸しづらくすることで体温を上げました。

それでも寒さで手の指先は痛くなり左右交代しながらポケットハンドで暖を取りました。

それでも手の指先は痛くなり、なんどかポケットハンドしながら登っていた。

難関と思っていた階段をクリアしましたが、その先は積もりたての雪が20~30cmあったのでラッセルしながら進むことになります。

その上、親切なのでアイゼンが噛まず進みにくいです。

それでもなんとか登り、地蔵尾根の分岐点に到着しました。

目指す山頂。諦めと希望の夜明け

分岐点に着くと東側の地上がナトリウム灯に照らされているのがわかります。

寒い中の灯火はたとえ人工物であっても心が安らぎました。

ただ、稜線だけあって風は一層強くより寒さが増していました。

ガクガク震えながら歩みます。

昨年11月に登ったときは赤岳天望荘は冬季閉鎖中でしたが、この時は明かりがついていました。

年越し用に開けているのかもしれません。

10分でも良いから、玄関でも良いから入れて欲しいと思ったほどここは極寒の地でした。

どこからどう見ても凍りついています。

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既に足首から下が寒さで曲がらず、指先を曲げようと思っても感覚がないので動けません。

やむなく重心をつま先から土踏まずに変えて赤岳最後の急勾配へと向かいます。

一歩、また一歩、足が雪にめり込む度に下山しようかと思いました。

山頂を目前にして登頂を諦めるのは客観的に見ればもったいないとこれまではよく思っていました。

しかしながら、当の本人になってみてわかったのはとにかく「早く降りて温まりたい」ということだけでした。

そのためなら山頂がすぐそこにあっても下りる方を優先してしまいそうになります。

 

そんな中東の空を見ると夜明けが始まっていました。 f:id:tacumix:20180103183913j:plain

そして初日の出

山頂までの急勾配は強風と寒さの闘いで時間が思ったよりかかりました。

凍てつく中で起動しなかったデジカメも山荘を目前にして動くようになりました。 f:id:tacumix:20180103184946j:plain

しかしながら氷点下のためiPhoneは電源が落ちています。

手元の時計で時刻は6時40分。ちょうど良いタイミングで登頂できました。

日の出まで後6分です。

気温は氷点下15℃。体感温度は更に低いと思います。

寒さで痙攣を起こしている脚と腕を抑えつつ、カメラを構えます。 f:id:tacumix:20180103185855j:plain f:id:tacumix:20180103185917j:plain

登頂したころには既に3人の登頂者がいました。

中岳との稜線に出る文三郎から来たようです。

そこには南沢で頼りにしたトレースをつけ、行者小屋でお互い別れた人もいて「お疲れ様です」と声をかけあう姿も見られました。

撮影時には気づかなかったもののよく見れば他の登山者も顔面が凍っています。 f:id:tacumix:20180103190153j:plain

そして私も。 f:id:tacumix:20180103190930j:plain 結局このネックウォーマーは駐車場で着替えるまで凍りついていました。

 

そして予定から2分遅れの6時48分ごろ、赤岳を取り巻くガスの向こうに太陽が昇ってきました。

なんとも綺麗な光なんでしょう。

f:id:tacumix:20180103191110j:plain この瞬間、登頂した誰もが無意識に感嘆をあげていました。

ガスが太陽の紅い光を反射し、それはそれは幻想的に見えるではありませんか。 f:id:tacumix:20180103191252j:plain f:id:tacumix:20180103191307j:plain

 

そして、念願の富士山とのコラボです。 f:id:tacumix:20180103191444j:plain f:id:tacumix:20180103191525j:plain

気温はまだ寒いですがこの光景を見てから段々と暖かく感じるようになりました。

ちなみに間近でみるモルゲンロートはまさに赤岳というこの山名にぴったりの姿でした。 f:id:tacumix:20180103191816j:plain

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凍てつく中岳へのルートです。 f:id:tacumix:20180103191959j:plain

朝日に浮かび上がる赤岳山荘です。 f:id:tacumix:20180103192047j:plain

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すぐにガスに飲まれるため、晴れる度にシャッターを押します。

そして押すたびにまたとない姿になってくれる自然です。 f:id:tacumix:20180103192215j:plain

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しかし、指が動かないためシャッターを押すのも一苦労でした。

そしていい感じに撮れたところで山を後にします。

下山

赤岳を後にした瞬間にまたガスに飲み込まれてしまいました。 f:id:tacumix:20180103192453j:plain

登ってくる登山者を待ちつつ少しずつ標高を下げていきます。 f:id:tacumix:20180103192637j:plain

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ガスに霞む富士山です。 f:id:tacumix:20180103192757j:plain

高度を下げると視界がひらけていきます。 f:id:tacumix:20180103192852j:plain

赤岳へと続く稜線です。本当に厳冬期なんですね。 f:id:tacumix:20180103192946j:plain

 

地蔵尾根につくと暗くて見えなかったお地蔵さんも凍っているのがわかります。 f:id:tacumix:20180103193055j:plain

分岐点直下の鎖場は傾斜がきついです。 f:id:tacumix:20180103193203j:plain

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改めて木々も凍らせる自然の脅威に脱帽しました。 f:id:tacumix:20180103193337j:plain

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更に標高を落とすと行者小屋が見えてきます。

深夜よりだいぶ晴れてきたみたいです。 f:id:tacumix:20180103193606j:plain

 

そして行者小屋に到着しました。青空も顔を覗かせ、周りの木々はクリスマスツリーのようです。 f:id:tacumix:20180103193706j:plain

 

 

だんだんと指先の感覚が戻ってきましたが、足の指を曲げようとすると曲がりにくいです。

そんな足を引きずって、 やっと戻ってきました。 f:id:tacumix:20180103194021j:plain

長かった山行でした。そして登って良かったと思える山行でした。

八ヶ岳山荘に駐車場代を支払い、コーヒーをごちそうになります。

本当に温かいです、生きていてよかったと思えました。

246から帰る予定でしたが、 御殿場についたころに車の横転事故で東名が封鎖されました。

VICSにもない大渋滞の246を諦め箱根から帰ることにしました。

ですが、箱根も結局渋滞により家に着いたのは15時過ぎでした。

【33/日本百名山】2017年12月17日 赤城山

群馬県赤城山です。

関越道入ってしばらくすると、 新しい山々が迎えてくれます。 f:id:tacumix:20171225052416j:image

てっぺんは雪が!!

赤城山は火山です。 てっきり赤城山というピークがあるかと思ってましたがカルデラ沼を中心にその周りをいくつかのピークが囲ってるようで、鳥海山みたいなものですね! (ちなみに鳥海山のピークは新山) 通常、赤城山といえば最高峰の黒檜山を指し、今回はそこへの登頂を目指します。

標高1000mを越してくるともう雪道です。 はっきりいってどのくらいの制動やアクセルで滑るのか分からず、山行よりもビビった箇所でした。

別の車が2箇所で事故ってました…。 雪山怖い怖い

赤城山の登山口から登ります。 f:id:tacumix:20171225053800j:image

ちなみにこの時点で気温は-7℃。 初めての体験です。

赤城山ピークまでの距離は片道で1km程度ですが、距離が短いってことは急登なんですよね。 この感覚は蓼科山や祖母山に似ていると思いました。 f:id:tacumix:20171225053853j:image

ちなみにアイゼンはいらないくらいです。 f:id:tacumix:20171225054610j:image f:id:tacumix:20171225054649j:image

標高を上げるごとに樹氷がきれいに見えてきました。 f:id:tacumix:20171225054749j:image f:id:tacumix:20171225054815j:image

ちなみになんでこの雪でアイゼンを 使わないかというと、滑落の危険がないのと、アイゼン履くと遅いからです(笑) 例えば先日の木曽駒ケ岳のような スキーのジャンプ台的な場所では 滑落の心配があるので履きます。 ただ今回のような木々が生い茂るルートでは雪の滑りを上手く使って、それこそドリフト走法で進行方向を変えていくので制動力のあるアイゼンをつけるとかえって邪魔なんですよね。 f:id:tacumix:20171225054844j:image

ちなみにけっこう見晴らしはいいようで、少し登るとカルデラの沼が見えてきます。 幻想的です。 f:id:tacumix:20171225055303j:image

そしてこれから登っていく山も見えてきました。 きれいですね〜 f:id:tacumix:20171225055422j:image

何より樹氷と青空が見事なコントラストです。 f:id:tacumix:20171225055821j:image

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ほんとなら富士山が見えるそうですよ f:id:tacumix:20171225060011j:image

そういえば、地上から富士山が見える北限は福島らしいですが山ならどこまでになるんですかね? 初めて伊吹山に登った時も晴れた日は御嶽山が見えるとかでかなり疑ってましたが、槍ヶ岳剱岳からも富士山が見えること考えたらけっこう遠くまでいけそうです。

そんなこんなでピークゲットです。 f:id:tacumix:20171225060318j:image f:id:tacumix:20171225060354j:image

久しぶりに三角点を見た気がします。 f:id:tacumix:20171225060441j:image

ガスで殺風景なこの頂上。 f:id:tacumix:20171225060510j:image

早々に下山しました。

帰りは太陽が出ていてきれいです。 f:id:tacumix:20171225060620j:image

実はもう一つ目的があり、それはこちら。 f:id:tacumix:20171225060710j:image

赤城神社です。 御朱印もらいにきました。 夏の剱岳で雨で御朱印帳が濡れて以来やめてましたがなんとか使えそうだったので復活です。

そしてこれまたすぐそこの見晴らし館というお土産屋さんにバッジと職場へのお土産を買いに行きました。 店長さんが梅茶を出してくださり、これが寒い身体に染み渡ってうまいんですよ!!

ここには別の登山者もいてその人の気温計では山頂気温は-15℃だったとか。 僕のは山頂でも-8℃だったんですが…。

帰りは気温も下がりこのとおり。

帰りの道はゆっくりです。

西日が幻想的です。

帰りは道の駅ふじみでお風呂に入ってきました。510円です。 f:id:tacumix:20171225061240j:image

旅の終わりに相応しい落ち着いた夕焼けでした。 f:id:tacumix:20171225061318j:image

次は草津白根山四阿山浅間山行きたいですね