【備蓄用】災害に備えて最低これだけは用意しておこう

新型コロナウィルスでマスクや紙類が手に入りにくくなったのを機に防災グッズを一式揃えることにしました。

私もつい最近まで、防災グッズはそのうちあれば良いやと考えている人間でした

しかし、新型コロナウィルスが拡大してからは当時必要だったティッシュ類がほとんど手に入らない状況で探し疲れてしまいました。

早めに行ったコストコではなんとか当日最後のティッシュを購入することができましたがそれまでは大渋滞に大行列と苦労したのを覚えています。

 

思えば台風19号接近時も、いざ水を備えておこうと思っていたら近くのイオンや業務スーパーでは軒並み水やカップラーメンが売り切れていました。

 

この1年の間に得た教訓は何かあってから行動するのは遅すぎるということでした。

台風もコロナも備えるまでの猶予期間がありました。

しかし、これが地震による災害だったならば致命的になっていたかもしれません。

 

別の記事で詳しくは書きますが、備蓄用と同時に2,3日は避難所に到着できないことを想定して非常用リュックを用意しました。

これらを揃えたことで結果的には精神的な余裕ができ、次の行動を考えることができるようになりました。

具体的には例えば地震で家が揺れて目が覚めた場合、ここにリュックがあるから、ここに備蓄品があるから揺れが収まったらこれをしよう

ということを冷静に考えることができました。

自分では比較的落ち着いて行動できる性格と自負していますが、今思うとこれらの道具を用意していない状況で大震災となったら

真っ先にしていたのは水や食料を買いに行くことでした。

当然、それは皆が考えることなので行動したときにはもう売り切れている可能性が非常に高いです。

 

何も無いときに用意しておくことは有事の際に焦らず行動できることに繋がり、最終的に自分の生存率を上げる効果があると思います。

もし、そのうち買おうと思っていたらすぐに用意したほうが良いです。

参考になればとここでは買ったものや収納方法等を説明します。

 

備蓄品は量があるため食料品と生活品で分ける

分ける理由

[memo title="MEMO"] ・重くなるのでプラスチックのコンテナで管理している ・光がほとんどなくても何が入っているか分かりやすい ・光がある場合はどっちに何が入っているかコンテナの色で見分けられる [/memo]

停電時に行動することを想定したときの分かりやすさが理由です。

どこまで想定して用意するかというのは試行錯誤が必要なことですが、私の家では照明は確保してあるので、かすかに見える程度で行動できることを想定しています。

そのため食料品と生活品は同じ形状のコンテナで重ねて管理していますが、どっちを上にしてどっちに何色のコンテナを使うかを決めておくことで把握ができるようになっています。

食料編

食料は今のところ、最大でも3日間家にいることを前提に用意ました。

しかしながらコロナ等で避難所にすぐに到着できない可能性を考えると今後は1週間ほど家に居られることを想定して用意する予定です。

 

全体像

食料コンテナの内容はこうなっています。

写真には無いですがこれに加えて500mlの水を十数本入れています。

 

水(多いのでコンテナ外で管理)

 

コンテナの紹介と言いながら初めにコンテナ外のもので恐縮です。

まず当たり前のことですが何よりも大事なのは水の確保です。

災害時は上下水道が施設等の障害で供給が停止する可能性が高いです。

人間は水だけでも2~3週間生存することができます。

逆に食料だけでは4~5日程度で命の危険を伴います。

水に関してはどのくらい用意すればいいという上限はありませんが、最低でも2L×6本のケースを4箱用意しておいた方が安心できるかと思います。

水は飲むだけではなく、ご飯を炊いたり、暖を取ったり、トイレの処理等、色々使うことができるので収納スペースが許す限りはいくらでも用意しておいた方が良いです。

特に夏場に災害が発生した場合を想定して用意しておくのが無難です。

なお、なるべく商品はAmazonで買ったものを紹介していきますが、水に関してはAmazonでは130円/本(南アルプスの天然水)と高いので、近所のスーパーで購入されることをお薦めします。

特に業務スーパーで売っている「武尊の天然水」は70~90円/本と安いのでお薦めです。

 

 

アルファ米

私は登山をやっているのですが、登山時でもアルファ米は欠かせません。

アルファ米は水でもお湯でもご飯を簡単に炊くことができるお米で、外装をそのまま炊飯の容器として使える利便性の高さがポイントです。

また写真のように賞味期限が5年と長いので長期保存にも適しています。

非常時はお湯が使えなくなることが想定されるので、家にある精米は熱源がない場合は使えなくなってしまいます。

後述するお菓子類も保存食として優れていますが、腹持ちや炭水化物というエネルギー源からしてもアルファ米は買っておきましょう。

最初は単品で買って、作り方や試食をして味を知っておいた方が良いです。

 

無洗米

 

私の家では日頃の料理には精米を使っていますが、非常用としては無洗米を用意しています。

お米を用意しておく理由は

・炊いてしまえば量の割に安いということ

・糖質なのですぐにエネルギーになること

・腹持ちが良いこと

・ふりかけなどを用意しておけば飽きずに食べられること

などが理由です。

無洗米を用意する理由としては水道が停止しても最低限の水で炊くことができるからです。

ご飯を炊くには炊飯器ではなく非常用の炊飯袋がありますが、これは生活品で紹介します。

なお、写真の無洗米は業務スーパーで購入しました。

また、非常時とはいえ白米だけでは口が寂しいという方はふりかけを用意しておくのも良いかもしれません。

 

 

缶スープ

夏場は比較的大丈夫ですが、冬場に被災した場合、体温の確保が大事です。

ご飯を食べるだけでも体温はすぐに上昇しますが、体の芯から温めようとする場合はスープを食べるのが理想的です。

寒いときってクリーム系のスープを飲むと安心しませんか?あれと同じです。

もちろん火がない場合は、冷たいまま飲むことになりますが備蓄品ではカセットコンロ(後述)を用意してありますので、温めて飲むことが可能です。

スープには市販のカップ系、袋系などがありますが、備蓄品であれば缶をお薦めします。

袋に比べて場所は取りますがそのまま飲めますし、賞味期限が比較的長いので長期保存に向いています。

 

 

缶詰ビスケット

非常食の定番アイテムにもなっている缶詰ビスケットは我が家でも用意しています。

やはり手軽に食べられるのと賞味期限が5年と長いのが魅力です。

ご飯の気分転換として食べるのもいいですが、我が家ではカセットコンロのガスもいよいよ無くなり、水も飲む用しかない場合での最後の手段として用意しました。

何か不具合が起きたときでもすぐにシステムを切り替えて対応できる構成にすることを業界用語で"冗長化"と言いますが、食料を用意する上でもこのように冗長化しておくことは

非常に大切です。

震災は起きてみないと分からないので、想定より状況が悪化する可能性があります。

その時に備えて「これがダメだったらこれにしよう」という思考で用意することが大切です。

YBC ルヴァンプライムスナック保存缶L 104枚

YBC ルヴァンプライムスナック保存缶L 104枚

  • 発売日: 2019/10/07
  • メディア: 食品&飲料

 

コンテナへ収納するコツ

我が家では次の写真のように収納しました。

水は何より大事なのですぐに取り出せるように水の上には何も置いていません。

無洗米は重いので底に入れています。

特にポイントなのは缶詰やアルファ米の向きです。

缶詰は賞味期限が書いてある面(底)が上を向くようにして入れています。

また、アルファ米も賞味期限が書いてある面を上にしています。

こうすることによって賞味期限が近いものを容易に管理することができます。

 

 

生活品編

生活品は調理道具や生理用品など最低限の生活ができるものを用意しました。

服や下着等は我が家でいつもの場所から取り出して使うようにしています。

 

 

全体像

大きく分けて、火、明かり、生理品、調理品の4つで構成しています。

こちらはコンテナを赤にしました。

 

カセットコンロ

インフラが駄目になった場合、ガスやIHヒーターは使えなくなります。そうなると困るのが火です。

先程のご飯を炊いたり、缶詰のスープを温めたりできます。

また寒い冬場は水を沸かせるだけで暖を取ったりできます。

水は空気の約25倍、熱を通しやすいのでサウナと同じ原理で暖かくなります。

火力等、条件はありませんがコンテナには他にも入れるので薄いタイプが良いと思います。

また、予備のボンベは何セットか用意しておくと良いです。

 

 

炊き出し袋

先程紹介した無洗米を炊くときの袋です。

袋にはメモリがあるので、炊きたいお米の量とお湯の量を線に合わせて入れるだけで簡単にお米を炊くことができます、沸騰したお湯に入れることで炊飯ができます。

お湯を入れるだけのアルファ米より手間はかかりますが、単価としては安いので持っていて損はないです。

こちらも一度使っておいた方が良いと思います。

 

 

トイレ

水問題と同時に発生するのがトイレの問題です。水道が駄目ということはトイレもできないということになります。

そこで用意した方が良いのが簡易トイレです。これは家の場合はトイレ、外の場合は底の空いた椅子などに袋を固定し、用を足した後で凝固剤を入れてゴミに出すというものです。

これであればさほど臭いも気にせず使うことができます。

 

食器類

水やご飯を食べるためのものです。

水道が使えないので衛生上、なるべく紙のものを用意しておいた方が良いです。

ラップやおにぎりを作ったり一時的に保存するために何かとあった方が便利です。

これらは100円ショップで購入しました。

 

 

ティッシュ

通常の使い方の他に、非常用トイレ使用時のトイレットペーパー代わりに使えます(今回は自宅での使用を想定しているのでトイレットペーパーがあれば大丈夫だと思います)。

 

ローソクとマッチ

ローソクとマッチは停電時の照明代わりに使用します。

もちろんLEDランタン等の方が安全で明るいです。

ただ、ローソクの火にはゆらぎ効果というものがあり、安心感や精神的な温もりを与えてくれるため準備しました。

 

コンテナへ収納するコツ

食料品同様に生活品もなるべく重ねないような入れ方にするのがポイントです。

真っ先に明かりが必要になるためローソクとマッチは隅に入れ、次に必要となりそうな排泄袋も隣に入れています。

 

2つのコンテナを重ねる

我家の場合は階段下に収納があるのでそこに水とコンテナを入れています。

重ね方はどちらでも良いのですが、重い順に下にするようにし、水のダンボール→水が入った食料品コンテナ→生活品の順で重ねています。

 

 

今後用意しておく必要があるもの

 

今回は最低限必要なものとして購入しているため実のところまだ道具として不足しているものがあります。

ウォータータンク

水はこれでも十分確保しているつもりなのですが、やはり万が一に備えてウォータータンクはほしいです。

これはキャンプ等でも重宝するものでポリタンクに蛇口がついているやつです。

これを買う理由としてはペットボトルの水は飲料水として確保したいので、ご飯を炊く、湯煎をする、手を洗うなど

直接飲まないものについてはなるべく水道水を使いたいためです。

大体10Lあると持ち運びや収納が便利だと思います。

 

 

ポータブルバッテリー

家にいることを考えるとどうしても電源はほしいです。

かと言ってスマホのポータブル充電器では心細いです。

そんなときにほしいのがポータブルバッテリーです。

これならスマホなどのUSB機器を繰り返し充電することができます。

ただし炊飯器やケトルなど200wを超える電力の家電には使えないので説明書を御覧ください。

 

 

LEDランタン

ローソクだけでは暗いのでちゃんとした照明もほしいところです。

キャンプにも使え、照明メーカーとしての信頼のあるGENTOSのランタンを検討しています。

 

 

大事なのは揃えることではなく使えること

宝の持ち腐れという言葉がありますが非常用グッズに対しても例外ではありません。

いくら道具があって場所を把握していても実際に使えないようであれば意味はありません。

使えるようにするには何が必要かを考えると繰り返し練習することです。

大げさですが、避難訓練を月に1度するべきだと思います。

そしてその内容は最悪の状況を想定してやるのがベストです。

我が家の場合、水道、ガス、電気などのすべてのインフラが停止し、日も落ちた夜に実行しています。

何回やっても反省点が出るので回数を重ねるごとに磨きが掛かっています。

道具は使えてなんぼだと思うので買って安心ではなく、使えて安心できるまで練習してください。

何より大事なのはあなたの命と家族の命です。