車と日帰りでバス乗場から登る大山(神奈川)

名前(なまえ) 大山(おおやま)
エリア 神奈川県伊勢原市厚木市秦野市
標高 1252m
三角点 三等三角点
おすすめコース 大山ケーブルルート
距離 8km(往復)
標準タイム 5時間00分(往路:2:35/復路:2:25)
自己タイム このルートではなし
日帰り
登頂回数 9
15 600 428*03

 

 

 

都心からもアクセス可能な丹沢山地の1つ

神奈川県の湘南地域を見下ろせるところに立っている山が大山です。

東名や国道246号線で神奈川方面に走るとまず見えてくる山が大山です。

イカーや電車・バスで登山口まで行くことが容易なため都心から来て登ることができます。

丹沢山地日本百名山で知られる丹沢山や神奈川県最高峰の蛭ヶ岳がある山域ですが、ここ大山はその端に位置しています。

当然、頂上付近からは丹沢山地の核心部を望むことができます。

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富士山に似た三角形をしている山容から、古くから山岳信仰の対象とされてきました。

登山ルートの途中には阿夫利神社があり、頂上にも鳥居や祠があります。

 

日帰り可能で頂上からの眺望も良い

大山への登山ルートは幾つかありますが、一般的に知られるのは登山口バスターミナルからのルートです。

このルートは山にしては舗装されている方です。

ルート途中では振り返ると伊勢原や厚木、秦野といった神奈川県の町を見渡すことができます。

特に快晴時には江ノ島東京スカイツリーまで見ることが可能です。

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この日は伊豆大島を望むことができました。

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また、このルートでは西側には富士山を望むことができる場所があります。

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大山の南側は街ということもあり、高度感がありますが、何より日帰りで帰れるのが魅力的です。

観光地であることからバスの往来頻度は高く、シーズン中は1台目が出発した直後に次の便が来ることが多いです。

 

阿夫利神社(あふりじんじゃ)は観光スポット

大山を神体としているのは中腹にある阿夫利神社です。

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実はこの阿夫利神社まではバスターミナルからケーブルカーで登ることができます。

ただ、阿夫利神社の催し物の時期等は大変混み合います(乗車のために待機する時間が長い)ので覚悟しましょう。

阿夫利神社では御朱印をいただくことが可能です。

 

 

大山山頂を目指すには上の写真の左側に進むのですが、ここは一般の観光客の方もいるので行動マナーは守ってください。

手前右手には売店や休憩室などがあり環境としては整っています。

 

アクセス

一般的にはマイカー、バスで来ることが望ましいです。

徒歩で登ることもできますがバスターミナルからのルートまでは歩道がないためお薦めできません。

イカーの場合は上記の駐車場に停めるのがいいです。

満車の場合はその手前等で民家の方が駐車場を案内していますが1000円/日と少し高めなのと、

そこがあたかも公式な駐車場のように入庫させようとするので注意してください。

 

次に、バスの場合は神奈中バス小田急線伊勢原駅北口から出ています

したがって都内からアクセスする場合は小田急伊勢原駅まで乗車すればいいことになります。

また、東海道線を使う場合は小田原駅から小田急線で、または平塚駅からバスで伊勢原駅に来ることができます。

ちなみに平塚駅から伊勢原駅までバスで来る場合は富士山と丹沢山地を望むことができます。

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なお、伊勢原駅からケーブルカー駅までのバスも阿夫利神社の催し物等がある場合は観光客の方が多く乗られます(臨時便もあります)。

 

コースの紹介

登山口~阿夫利神社下社まで

登山口を出発すると最初の500m付近までは観光客を対象としたミニ商店街となっています。

大山名物のコマや漬物等が販売されています。

このルートは舗装された階段と緩やかな平坦な登りが交互に出てきます。

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これを抜けるとケーブルカー駅になりますが、写真がないため割愛します。

 

大山には2つのルートがあります。男坂と女坂です。

 

急な勾配で短い距離の男坂緩やかな勾配で長い距離の女坂となっています。

どちらも阿夫利神社の手前で合流します。

 

女坂を選んだ場合は最初に目にするのは登山者に向けた地元の小学生の看板です。

結構古いものですがユーモアがある内容で、これがいくつもあるので見ていて楽しいです。

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個人的には女坂は四季を楽しむ場所という感じで、初夏は新緑、秋は紅葉を楽しむことができます。

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飲めはしませんが水場もあり木漏れ日などが綺麗に見えます。

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大体、ここまでは緩やかな坂道となっています。

 

少し登ると無人の神社が出てきますが、ここは紅葉が大変綺麗です。

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秋頃はこれを見に来られる方も多いです。

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一方、男坂から登る場合、いきなり壁のような階段にぶつかります。

その後も女坂でないような足場の悪い急登箇所が増えますので注意が必要です。

写真がないため詳細は割愛します。

景観に乏しい男坂ですが阿夫利神社付近ではこのような自然を楽しむことができるので良いと思います。

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阿夫利神社から山頂

阿夫利神社を後にすると最初の難関は急な階段です。

 

写真では分かりづらいですが上から落ちたら大怪我をする階段です。

階段中央には手すりがあるのでそれに掴まって登ったほうがいいかと思います。

下山者もいるので左側通行で行きましょう。

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階段を登ったところから下を見た写真です。

 

階段を登るとここから山頂まではほとんどがれ場になります。

大山では大きい岩が多いので滑らないようにしましょう。

 

また少し進むと夫婦杉(めおとすぎ)という御神木を拝むことができます。

根から2本の幹が出ているのですがとても大きく神秘的です。

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富士山ではその高さを「○合目」と書きますが、大山では「○丁目」となります。

ちょうどこの杉の先の鳥居を越えたところで始まり、頂上まで28丁あります。

 

山頂付近よりも冒頭で紹介した富士山を望める20丁目までは下の画像のような勾配が続きますので体力等にはご配分ください。

 

 

山頂に近づくと下の画像のような緩やかな道となりますが、大山は霧がかかりやすいこともあり地面はぬかるむことが多いので慎重に進みましょう。

 

鹿対策のグレーチングを渡ると最後のがれ場です。

 

そして、阿夫利神社上社の鳥居をくぐると山頂です。

 

 

 

三等三角点です。

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もう少し上に登ると大山の標があり、記念撮影スポットとなっています。

すぐ近くにはいくつかベンチがあるので景色を見ながらお昼ごはんやおやつを食べるのもお薦めします。

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運が良ければ雲海を見ることもできます。

 

ちなみに冬に登ったときはホットサンドを作りました。

食パン、スライスチーズ、ハムがあれば2分程度で作れてしまいます。

 

私はこれを愛用しています。

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下山

下山は同じルートを使っても良いのですが、この標から下に行ける見晴台コースから降りるのが疲れた足腰には良いかもしれません。

 

理由としては阿夫利神社までほとんどがれ場がなく、特に山頂付近は木の階段が作られていて歩きやすいからです。

 

その他

下山後におすすめのお風呂屋さん

もし下山後に時間があった場合は伊勢原駅から一駅隣の鶴巻温泉に降りて少し歩いたところにある弘法の湯で汗を流すのもいいかもしれません。

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登山ではその大きな荷物が色々と考える必要がありますが、ここ弘法の湯では玄関で登山道具を預けることができます。

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もちろん自己責任ですが、誰かに迷惑を掛けるよりは良いと思いますし登山者さん自身、安心できると思います。

 

そして汗を流したらグイっといっちゃいましょう!!!

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他のコースも少し紹介

今回は最短距離のルートでしたがその他にも大山には幾つかルートがあると述べました。

 

大体は行ったかと思うので紹介します。

蓑毛越(みのげこし)コース

大山の南西側にある山から登るコースです。

ここから阿夫利神社から登る人と合流するポイントまでは大山の中で一番厳しい勾配になる場所ではないかと思います。

塔ノ岳や丹沢でおなじみの登山口、戸田方面から登る場合はこのルートになります。

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この看板を少し過ぎたところには阿夫利神社まで行けるエスケープルートもあります。

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尾根にあたるルートのためしばらくは未舗装の急勾配が続きます。

しばらくすると平坦な道になります。

そこでは鹿に会えたり、

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首なし地蔵があったり興味深いルートになっています。

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平坦をすぎると阿夫利神社ルートからの合流点までひたすらトラバースする急なルートです。

途中何度かロープ場があるので特に夏場は水を多めに持って行くことをお薦めします。

 

日向キャンプ場ルート

YAMAPでもない超マイナーなルートです。

自分が登ったときは誰もいませんでした。

日向キャンプ場というのが近くにありそこを通過して登るルートです。

人気が全く無いので遭難注意ですが静かな登山が好きな方には向いていると思います。

車から降りて坂を登ります。

するとキャンプ場に行くことができます。

 

キャンプ場を通過すると水路があるのでそれを渡ります(塩見橋から登る丹沢みたいです)。

 

しばらく狭い林道を進みます。

すぐに針葉樹林帯に入る上、東側にあるので冬の午後に登るときはヘッドランプを持参しましょう。

 

稜線につくと他のルートとの合流になるので人に会うことができます。