富士山(御殿場ルート):9/100
名前(なまえ) | 富士山(ふじさん) |
エリア | 静岡県・山梨県 |
標高 | 3766m |
三角点 | 二等三角点 |
登ったコース | 御殿場ルート |
距離 | 17.6km(往復) |
標準タイム | 13時間20分(8:35/4:45) |
自己タイム | 9時間00分 |
日帰り | 可 |
登頂回数 | 2(別ルート込で6) |
50 875 805*47 |
2020年は新型コロナウィルス防止策のため全ルート閉山が決定しています。登らないでください。
万が一遭難した場合、救助隊への命の危険とコロナ感染リスクが高まり迷惑をかけることになります。
日本最高峰の山
登山をしたことない人でも誰もが知っている日本最高峰の山です。
成層火山の富士山はその美しい山容から別の成層火山にも名前が付けられるほど有名な存在です。
富士山は見る山と言われる通り、どのルートから登っても殺風景ですが別の山に登ると富士山が見えるか確認していしまいます。
富士山は活火山ですが現在の山容を作った宝永大噴火以後、活動は見られていません。
登山道は4つあり、山梨県の富士吉田ルート、静岡県の須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートです。
観光的に発展しているのが富士吉田ルートで五合目までは普通の服装でもバスやマイカーで行けてしまうことからシーズン中は大変混雑します。
当然、富士吉田ルートそのものも混雑します。
他のルートについては下記記事をご覧ください。
https://manimani.blog/climbing/fujiyoshida/
https://manimani.blog/climbing/fujinomiya/
御殿場ルートは非常に長い
御殿場ルートは富士登山道で最長のコースです。
開山期間中でも登っている人は比較的少ないルートになります。
特に登りは駐車場から七合目が砂地のため、下りは新五合五勺から駐車場までが緩やかな砂地の下り坂(2km)のため体力的にきついコースです。
天候が変化しやすい
富士山は山脈でも山地でもなく独立峰です。
周囲に遮るものがないため東西南北の風が絶えず富士山にぶつかり新たな気流を形成します。
そのため天候の変化が激しく、登山時には晴れていても山頂に近づくとガスになったり、地上よりも暴風が吹いているということがザラにあります。
下山時には雲が張り付いていました。
シーズン中は自分のペースで歩くことが困難になるので、他の山よりも特にどの体調や何時になったら強制的に下山を決めるかという勇気ある計画が大切になります。
経験上、御殿場ルートは登りでは向かい風になりやすく、砂嵐が容赦なく襲ってきます。
富士山の砂は火山灰のためガラスに近い材質で細かく、目に入ると目が濁ったような感じになります。
ゴーグルか最低でもサングラスは用意していきましょう。
三点支持が大切な山登りですが、富士山においては防風姿勢が大切になります。
強風が出ている場合、富士山周辺ではレンズ雲を確認することができます。
この時は天候が変化しやすいので要注意か撤退する可能性も持ちましょう。
コース紹介
駐車場から新五合五勺
駐車場から鳥居を抜けてレストハウス的なものを横切ると2kmほど緩やかな砂地の登りを進みます。
登りややや楽なものの砂に足を取られるので思いの外、体力の消費が激しいです。ストックなどを使ってテキパキと進みましょう。
新五合五勺から六合目
明るくなってくると段々と見えてくるものもあります。
その一つがこれ!!湖です。
地上だけではありません。
空もまた富士山ならではの感じです!すごいっ!
でも待てよ、この雲って・・・・
登山道は7合目までこんなザレ場が延々と続きます・・・トホホー
左の山は宝永火口なのですが赤くなってるのわかります?
溶岩の成分が日にあたって赤く見えるのでしょうか?
それにしても頂上が曇ってきたなー
絶対にこれ以上上に登ろうとしない雲。恐れ多い山なのでしょうね、自然にとっても。
富士山のピークがくっきりしてきました。
ランニングおじさんの全貌も…w
ランニングおじさんの向こうにあるのは雲ではなく火山灰です。
そうです、こっから強風との闘いが始まりました。
めっちゃ痛いですよ。弾丸の如く飛んできますから、渦を巻きながら・・・
山に登ると五感が冴えます。野口健さんも言っていましたが、本当にそうなのです。
風の音でうるさい富士山でも文明の音には耳が反応します。
ふと下を見るとブルドーザーが上がってくるのが見えました。
あっという間に目の前を通過です。
御殿場ルートにはこのブルドーザー専用の登山道があるのです。
どうみてもルート的には早いよね・・・
このブルドーザーが通過した直後に上を見ると、渦を巻いた砂がこっちに向かってくるんです。避けようにもなく到達までの時間でレインウェアを着て待機。
それでも痛い…これが日本最高峰への試練か、これが独立峰の運命か、ヘタしたら劔岳よりきついです。
そうこうしていると、湖の全貌が明らかになりました。
そうですね、山中湖です!!!
こんな湖を5月に一周したなんて。
その1.5ヶ月後には見下ろしているなんて…
人間やればできるじゃないですかw
少し曇ってきました。まだ6合目にも来ていません。
朝のレンズ雲が滞在しております。ということは上空の気流はあまり変化してないですね。
そしてやっぱり登ってこない雲たち。富士山こそ雲取山って名前にふさわしいんじゃ・・・
ひたすらトラバースですが、何度も言っているように風がすさまじいので全然すすめません。。。。泣けるでー
この写真とった時点で6合目は超えました。ずっと6合目にいたかった、ほんとにそんな風なんです。
ひょえー。まだまだピークまでは遠いです。しかし富士山のイメージって白と青ですよね。ただの土山じゃないですか、これ。
ほとんどの日本人は洗脳されてますよw
しばらくすると宝永火口と並びました。右側に人がいるの分かりますか?
おーさらに上から山中湖です。
ちゃんとクジラの形に見えますね^^
そしてやっと七合目に到着です。
この時点で寒すぎてどうしようかと思いました。
予めいうとこの先、強風から暴風になり、四方八方から吹いてくる風に太刀打ちできず撮影はしてませんw
そしてあまりのガスと風に、ここまで共闘したランニングおじさんは下山です。
お気をつけて・・・・
七合目から上はガレ場になります。そして溶岩で一帯は赤色
もうどこが青やねんw
階段が続きますよ^^って書くために撮影したらこの後は本当のガレをひたすらトラバースです。
本当に何度もふっとばされたくらい風が強かったです。
こんなに強かったのは沖縄に住んでいたころの2011年夏の台風接近時くらいではないでしょうか。このときは駐車場の誰かの軽自動車が上下逆転してましたw
ガスの中に微かに見える岩場を見ながら「まだ山頂じゃないのか」と5回くらい思いつつやっと鳥居が見えました。つらいよー寒いよー
でも地獄はここからでした。御殿場からだと建物の間を抜けるのですが、流体工学でいう「連続の式」ってやつが成立します。タイミング外すと後ろに飛ばされるほどでした。
そして50mくらいの急な坂を登ったさきに見えたのは観測所です。
そしてついに
この国の頂点に立ちました。
寒いし、ガスで周りは見え無しで何の実感もありません、嬉しくありません。早く下山したいです。
日本最高峰富士山剣ヶ峰
三角点の標識
もう撤退します。
あっという間に7合目。
ちゃんと僕のクルマが見えます。
…なぜか7合目から晴れていました。
そしてこの強風にも関わらず何人もの登山者とスレ違いました。
僕がいうのもなんですが、登山者ってドMなんですかねw
山小屋では夏に向けての修復作業が行われていました。
じゃーん!!御殿場ルートの締めくくりは大砂走りです。宝永火口の脇からひたすら2kmくらい走ります。
結構な坂を降りてきましたね。
しかしまあなんというか、先は長いです。
あそこに見える直線をひたすら歩くんですから。
もう足の裏が靴ずれで痛いです。
てっぺんにあるのって積雲?
雷に打たれなくて良かったです、そしてなんで飛行機がこういう雲に入っては行けないかを身をもって知りました。