車と日帰りで美濃戸口から八ヶ岳に登る-5/日本百名山-

名前(なまえ) 八ヶ岳(やつがたけ)
エリア 山梨・長野
標高 2899m
三角点 一等三角点
登ったコース 美濃戸口→北沢→南沢
距離 22.7km(一周)
標準タイム 14時間20分
自己タイム 10時間41分
日帰り
登頂回数 4
218 531 405*17

 

南北約30kmに広がる火山

八ヶ岳山梨県と長野県に広がる大火山です。

大きく北八ヶ岳南八ヶ岳に分かれ、一般的に八ヶ岳といえば南八ヶ岳のことを言います。

その南八ヶ岳には八ヶ岳最高峰の赤岳が君臨し、登山者泣かせの阿弥陀岳等が並んでいます。

写真は赤岳と阿弥陀岳です。

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眺望が素晴らしく、特に富士山は綺麗に見える

八ヶ岳からの眺望は大変素晴らしく、私も何回も登るほどいい山です。

特に八ヶ岳から望む富士山は神秘的です。

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下の写真は元旦に赤岳に登った際の御来光と富士山です。

 

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元旦の赤岳登山については下記エントリを御覧ください

https://manimani.blog/climbing/yatsugatake-happy-newyear/

 

美濃戸口から登山口までのアクセスが面倒

八ヶ岳登ったことある人ならわかると思いますが美濃戸口から続く約2kmの林道が大変面倒です。

八ヶ岳は大きく2箇所の駐車場があり、一つは美濃戸口、もう一つは林道の先にある赤岳山荘の駐車場です。

値段は1日1000円と高いものの赤岳山荘の駐車場の方が便利なんですが、道が荒れている上に急な坂になっているので

ジムニーのような車高でないと底を擦ってしまう可能性があります。

このため普通の車高である車は美濃戸口に停めるのが普通なのですが林道を歩かなくてはいけないので体力的にも時間的にも無駄になってしまうことがネックです。

ショートカットできるようにはなっているのですが急登になるため疲労が蓄積されやすいです。

また、作業者用のピンクリボンも巻いてあるので道迷いには注意しましょう。私は一度道迷いし、遭難しかけました(沢に降りたので下流に進んだら合流できました)。

 

赤岳山荘付近の林道です。

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美濃戸口駐車場に車を停めた場合は500円/1日。

山荘がやっていない場合は登っている間に山荘の人が車のフロントワイパー等に黄色い紙を挟んでくれます。

下山時にこの紙を持って山荘に向かいお金を払いましょう。

コーヒー1杯を無料で提供していただけます。

 

コース紹介

美濃戸口から登山口

美濃戸口駐車場に車を停めたら林道を2km歩きます。 最初に林の中を進み、下がったあとでひたすら登りというコースです。
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時間によっては登ってくる車がいます。このとき砂煙が必ず立つので呼吸に注意しましょう。
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赤岳山荘付近の駐車場からは阿弥陀岳が見えます。
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美濃戸山荘をすぎると登山口に到着します。
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登山口から赤岳鉱泉(北沢ルート)

登山口は北沢ルートと南沢ルートの2つがあります。
赤岳に直登する場合は、南沢ルートを、硫黄岳を登るには北沢ルートを進みます。
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八ヶ岳は多くの生物が住んでおりほぼ毎回、鹿は見ます。
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北沢ルートは最初の方は作業車が通れる林道になっています。
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しばらくすると苔が多いゾーンに入ります。
八ヶ岳は苔の宝庫らしく400種類の苔が生えているそうです。
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どちらかというと北沢ルートの方が緩やかで歩きやすい印象です。
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北沢ルートも南沢ルートも途中から山荘までは沢伝いを進むことになります。
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北沢ルートの場合は木道があり歩きやすいです。
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途中何回か沢を横断しますが、ちょうど下の写真くらいの場所で
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初めて八ヶ岳を登った時にカモシカの子供?に遭遇しました。
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登山道の2mもない場所に居て、全身が黒だったのでクマかと思って心臓が止まりかけたのを覚えています。
こちらを警戒していましたが特に何かするということはありませんでした。朝食の時間だったようです。
北沢ルートも南沢ルートも沢に触れる箇所があります。
しかしながら、下のように北沢ルートで水を汲むのはやめましょう。
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赤岳の由来なのかわかりませんが、水は赤く、錆びた味がします。
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もうひと踏ん張りすると赤岳鉱泉に到着です。
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ここからは阿弥陀岳を見ることができます。
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南沢ルートの行者小屋もそうですが、赤岳鉱泉はテン泊地帯なので早朝に行くとテントが立っていることが多いです。
まだ寝てられる方もいるので静かに通過しましょう。

赤岳鉱泉から硫黄岳

赤岳鉱泉を後にして硫黄岳に向かいます。
少し平坦な道を進みますがすぐに登りに入ります。
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また一気に道が狭くなりますがあまり人に遭遇しなかった記憶があります。
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序盤は木々が高いのでただ登っているだけになりますが、標高を稼ぐにつれて森林限界に近づくので景色がよく見えてきます。
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少し右手を向くと横だけと赤岳が見えます。
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森林限界に近づき視界は開けて木はハイマツ帯に変わっていきます。
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更に標高を上げると阿弥陀岳の向こう奥には南アルプス甲斐駒ヶ岳が見えます。

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そして赤岩の頭と呼ばれるポイントに付きました。

ここからは阿弥陀岳まで稜線を進むことになります。

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まだ硫黄岳ではないものの眺望はかなり良いです。

f:id:tacumix:20160526235632j:plain   硫黄岳に到着すると南側にはこれから目指す赤岳たちが。 f:id:tacumix:20160527000052j:plain

北側には北アルプスが望めます。

 

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山座同定すると以下のとおりです。

 

 

硫黄岳から横岳

硫黄岳から下の写真の稜線を進んで横岳に向かいます。 f:id:tacumix:20160527000409j:plain 八ヶ岳は火山ですが特に横岳から東側は火口になっていて切り立った壁が見えます。 f:id:tacumix:20160527000153j:plain f:id:tacumix:20161110070658j:image

 

横岳に近づくにつれて登りになっていきます。

足元はザレ場で滑りやすいので注意してください。

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    横岳までは鎖場とはしご場があり滑落の危険が高いので気をつけてください。 特に冬場は風が強いため場合によっては撤退が必要です。 f:id:tacumix:20161111115556j:image

 

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上から見るとこんな感じです。鎖はあるもののその場に居るとルートを誤りやすくなります。

私のときもコースを外れようとしている方がいました。

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しかしほんと景色が素晴らしいですね。

下の写真の登山者の右にある草の延長線上には先程通過した赤岳鉱泉が見えます。

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そして横だけに到着

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横岳から赤岳

いよいよ赤岳への登頂ルートに入ります。 横岳から行く場合は最初に下りの鎖場があります。 勾配がきついので滑らないように三点支持でいきましょう。 f:id:tacumix:20161112131012j:image

 

 

f:id:tacumix:20160528091903j:plain     やがて進んでいくと南沢ルートから来た人が登る地蔵尾根とぶつかります。 そこにはお地蔵さんが遠くを見ています。 この方向には白山があります。 f:id:tacumix:20160528092232j:plain

 

お地蔵さんをすぎると赤岳に向かう急登があります。

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近づくと緩やかにも見えますが、

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かなり急です。地蔵尾根にしても硫黄岳からにしてもここまでで疲労が蓄積していると思うのでゆっくり登っていきましょう。

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そして赤岳に到着です。

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山頂からは御嶽山が見えます。

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赤岳から阿弥陀岳

赤岳から阿弥陀岳へ行くには赤岳を降りて中岳を経由し、直登で阿弥陀岳に登ります。 赤岳から降りる時は岩場になるので滑落に気をつけてください。 f:id:tacumix:20161112132125j:image f:id:tacumix:20161112132306j:image ちなみに中岳付近から見た赤だけです。 f:id:tacumix:20160528092411j:plain

 

そして中岳になります。赤岳から200m標高を下げたということになります。ちなみに赤岳から40分くらいかかりました。

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写真はないもののここから阿弥陀岳への直登です。

道は滑りやすい砂でかなりの頻度で滑落が出ている場所になりますので本当に気をつけてください。

 

そして阿弥陀岳に到着です。

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赤岳から阿弥陀岳までのルートが見えます。

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下山(南沢ルート)

下山では中岳と赤岳の間にある文三郎道から行者小屋に降りて南沢ルートで登山口に帰ります。 写真はありませんが文三郎道は行者小屋まで階段です。ただし、階段には傾斜があるので滑らないように気をつけてください。

 

行者小屋を後にすると少しの間、視界が開けたコースになります。

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もともと沢だったか、登山道のために切り開いたようにも見えます。

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南沢ルートで個人的に好きなのはこの木が体幹レーニングしているみたいな姿が見れることです。

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南沢ルートは北沢ルートに比べると自然の道をそのまま進む感じで体力的にも少しきついです。

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石が滑りやすいので注意しましょう。

また、帰りは道が長く感じるかと思います。

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何箇所か沢を横断します。

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そして小さな堤防を越えると登山口に到着します。

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あとは林道を進んで美濃戸口です。