2017年4月23日_残雪期の西穂高岳
西穂高岳を登ってきました。
ちなみに、往路は実家から新穂高温泉の無料駐車場まで下道です。 三重に住んでいたときは岐阜県での渋滞に悩まされていましたが、こっちはこっちで山梨の国道20号線が 全然動きません。
15時に家を出て22時前に駐車場に着きます。 あとは7時までぐっすり車中泊です。 とはいっても寒さとかで目覚めてしまうのですが 少し外を見たら星が出ていたので撮影しました。 [f:id:tacumix:20170423215435j:plain] ソフトフィルター忘れました。。。。
目覚め
目を覚ますとすんごい景色が広がってました! 笠ヶ岳方面です。
焼岳方面です。
新穂高温泉から早朝アタックをしたことが無いので こんな景色があるとは知りませんでした。
ロープウェイへ
この時期のロープウェイの始発は8:30。 とは言ってもこの天気だとさすがに混むでしょう。 なので早めに並ぶべく進みます。
すると、何やら山菜らしきものが。 フキノトウです!!(タラの芽かと思ってググってみたら違ったという。。。) それもこんなにたくさん。 気温は1℃でしたが土はしっかり春ですね。
改めて目の前にこんなスケールが広がっていると普段は 冷静な僕でも興奮します。
そしてやるべきことは登山届の提出です。
ロープウェイは8:30出発の場合、20分前の8:10から 改札開始になる予定です。 今日は8:05には門が開きました。 会話を聞くとみなさん、独標まで行かれるようです。 ロープウェイの乗車券は1階の券売機または2階の窓口ですが なぜか皆さん2階に行きます。 券売機の私は一番乗りで並べました。 荷物を図ってみたら300円取られる加減の6kgを有に超えて 11kg。背負うと軽いのでついつい入れたくなります。 ロープウェイは登山者だけではなく、観光者も多いので ローソンなどでもチケットを扱っておりまして、 事前に買うと300円くらい往復で安くなるみたいです。
登山口へ
新穂高温泉から西穂高口までのロープウェイは2段階あります。 まず新穂高温泉から鍋平まで。 こちらは1階建てですが傾斜は日本一だそうで38度もあります。 めっちゃ楽です。
鍋平に降りると少し歩いて次のロープウェイに向かいます。 こちらは2階建てでして、新穂高ロープウェイといえばというくらい 有名です。 乗り換え時に焼岳が見えました。
見上げれば西穂高口に誘う鉄塔です。
車内には窓から見える山々の名称が書いてありました
出発するとまず最初に迎えてくれたのは槍ヶ岳です。
そして本日のメインディッシュ、西穂高岳です。
いや~生だと圧巻ですよ!!
で、もっかい槍ヶ岳。 こうやって見るとチョコンとしか出ていませんが、 そのチョコンとは200mくらいあります。 スケールがでかすぎて小さく見えてしまいます。
西鎌尾根らへんだと思います。
まずは西穂高山荘まで
では撮影した写真を使って改めて公式なピークを 見てみましょう。 って言う感じです。
観光名所も雪の中ですね。
黒部アルペンルートにも劣らない?雪の回廊を進みます。 と思いきやすぐに普通の道に。 雪に埋もれてます。 時折姿を見せる西穂高がかっこよすぎます。
登山開始から40分で西穂高山荘到着です。
少し休憩
テントがいっぱいでした。いつか仲間に入りたいな ここから新調したアイゼンを装着します。 外れる心配が無いというのは安心です。
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遠くには白山も見えます。
まずは独標まで
山荘前からいきなり傾斜が始まります。 それを超えると今度はスキーヤーに嬉しそうな傾斜が出てきます。 拡大してみるとシリセードやってます!楽しそう。 ちなみシリセードできる場所の傾斜はこんな感じです。 独標に人がいます。 笠ヶ岳がきれいです。 それにしても人が多いですね。 登山開始から55分で丸山到着です。 南方面を向きます。霞沢岳だそうです。 振り返ります。 これがクラックというやつでしょうか? 壁みたいなのもありますが、岩丸出しですね! それなりに斜度はあります。 でも小さなルンゼみたいな感じなので岩をホールドすれば楽勝です。 雪庇がすごいですねー 振り向けば雪庇でした。 そして開始から1時間40分で独標ゲットです。 例によってセルフタイマーです。
言葉にできません。
ピラミッドピークまで
ではその先に行きたいと思います。 写真ですと高度感でないのですが一気に 5mくらいおります。 こんな傾斜です。 アイスバーンが隠れているので注意が必要です。 目指すピラミッドピーク側には2名の人が下降中でした。 たまに雪庇のギリギリを歩かないと行けないときもあります。 独標を振り返ります。 先程の二人組の傾斜に取り付こうとしたときに 4名がロープで降りてくるところだったので 待ってました。 遅いからずっと待ってたのにすれ違うときに 誰も待ってたことに対して何も言わずに素通りしていきます。 ガイドですらです。 でもこの傾斜で雪がめっちゃ腐ってるので 結構すべります。 登り始めから2時間15分でピラミッドピーク到達です。
本命、西穂高岳へ
ピラミッドピークは独標と違ってただの通過点でしかありません。 早々に後にして西穂高に向かいます。 それにしても出てくるのは壁ばかりです笑 ふと見てみると何やら急峻に人影が。 60代くらいのおじさん2人組でした。 なんと!ショートカットとかいって 上高地側からずっと登ってきたとか。 当然、夏は岸壁なので冬ならではのルートになります。体力凄まじいですね! もうかれこれ冬の西穂高は10回くらい登っているそうですよ。
岩に向かって左巻きのステップに進むと捉えました! 西穂高岳の標識です。 先ほどのおじさんによると 厳冬期は巻かずに岩を直接登るみたいです。
最後の壁を登ります。 油断はできませんがあまりにもピラミッドピーク前の壁が登りにくかったのでこっち楽に感じます。 そういえばyoutubeに西穂前の壁で降り方間違えて滑落しそうな人の動画ありましたよね? コメントには上高地側にダイブとありましたが、ご覧の通り西穂前の壁は上高地側に岩があるので違うようです。 どこなのでしょう?
そんなこんなで、登り始めから2時間10分で西穂高到着です。
では最高の眺望を楽しんでください。 まずは笠ヶ岳界隈です。 続いて奥穂高とジャンダルム 前穂高 前穂高から右側(笑) さらに右側www 焼岳方面(登ってきたルートです) まとめてパノラマ化 白山方面
帰路
15分くらい上に滞在して帰ります。 西穂側から見たピラミッドピーク手前です。 雪庇
あとはテクテク歩き、たまにシリセードしてロープウェイ駅に到着したのは 開始から5時間30分でした。 ロープウェイから見た笠ヶ岳です。 すれ違うロープウェイ 売店には口噛み酒のボトルに入ったお酒が売ってました!高いなー 飛騨牛のステーキをいただきます。
帰りは松本から長野自動車道を経て中央道で帰ってきました。 諏訪湖です。今冬は御神渡り無かったですね。なんか残念です。 黄昏時の八ヶ岳